プリウスのユーザー車検@神奈川運輸支局
プリウスのユーザー車検に行って来ました。ユーザー車検はWikipediaの項目も立っているほどで、かなり一般的なもののようです。今回、うまく休みが取れた(平日しか受けられない)ので、挑戦してみました。
お断り
解説にGoogleマップを多用しています。本エントリ作成時点、PCでは正常に機能していますが、あらゆる環境で今後も機能し続けるかどうかは保証できませんのでご了承ください。
本部本文中で触れていない参考サイト
Goo-net
メリット・デメリット
メリットは
- まずは金額。ディーラーなら10万円超、格安業者でも5万円超ってところでしょうか。これが今回私の場合は37,140円。これは大きいですね。
- 本当に自分で車を点検するので、車検の内容に関心を持ち、多少の知識が付く
一方、デメリットは
- 平日に車を持ち込み、書類を準備し、ある程度は自分で点検を実施する時間を確保する必要がある
- 車検では見えない部分の整備がおろそかになりがち
特に2点目ですね。私はディーラーの定期点検に入れてきましたし今後もそうしますが、それをおろそかにすると思わぬ車のトラブルに遭う可能性は確実に高くなるでしょう。
事前に用意するもの
変な言い方ですが、事前に意識するのは車検予約と費用(お金)だけ、と今回思いました。
- 車検を予約
こちらで。 詳しくはリンク先で。予約時に出てきて、メールでも案内される予約番号はメモしておいてください。evernoteに入れていて助かりました。まぁなくてもなんとかなったでしょうが。
- 車検費用(現金で)
自動車重量税の減免もあり今回の費用は37,140円でした。リンクフリーと案内されていたこちらをどうぞ。
- 現時点での車検証
普通、ディーラーが用意したケースなんかに入って車の中に入れっぱなしですよね。ちゃんとあるか探しておく必要はありますが。
- 自動車税の納税証明書
これは直近の支払い時に証明書を保管しておけば文句なしな訳ですが、まぁ、だいたい忘れます。が、今回運輸支局内に窓口があることが分かったので行ってみたら、ちゃんと払っていればその場で確認印が押されて終わりでした。事前に近くの窓口を探して出向く必要があるのかと思って億劫だったのですが、拍子抜けです。 まぁ他県の支局だったりすると面倒かもしれませんし窓口がないところもあるかもしれませんので、神奈川県在住者が神奈川運輸支局に行った場合とお考えください
- 現時点での自賠責保険の証書
更新手続きは運輸支局内で手続きできます。所要時間5,6分
神奈川運輸支局の場所
以下の地図のポインタがある場所が入口です。
ナビや地図だともう少し先のポイント(陸運支局前交差点のところ)が指定されこの入口を見逃す可能性がありますのでご注意。
検査の手順
窓口の人はみんな親切で、取り繕わず素直に「初めてなんで分かりません」と言えば懇切丁寧に教えてくれます。ですので、あまり細かいことは書かず大きな流れと分かりにくい点を書いていきます。
- 車を停める(意外と重要)
- 申請書や印紙、証書の準備
- 申請書や印紙
- 自賠責の証書
- 自動車税の納税確認
- 申請窓口に行く
- 車に乗って検査場に行く
- 検査する
- 新しい車検証やステッカーを受け取る
という順番です。
1.車を停める(意外と重要)
ユーザー車検が一般化したとは言っても、基本的に運輸支局はカーディーラーや運輸業者達が主に出入りするいわゆる「プロ」の世界で異質な雰囲気があります。普通は目的地に到着すれば駐車場に入れられて移動することはない自動車がここではウロチョロウロチョロしている訳で、構内には分かりにくい車の流れが発生していて大いに戸惑いました。
ですがまぁ、車検の前には書類手続きがあるわけでそれら検査に向かう車の流れは無視。空いてる駐車スペースに車を止めて、歩いて窓口に向かう訳です。以下の衛星写真には多数の駐車スペースが写っていますが、このどれかに適当に止めてしまえばOKです。
2.申請書や印紙、証書の準備
2-1.申請書や印紙
3番の建物に向かい、以下のことを行ないます。
- 申請書一式の購入
20円でした。なお、記入や後続で買う印紙の貼り付けは2番の建物内で行ないます。初めてなんです感を出しておけばたぶん窓口の人もそう言ってくれます
- 検査手数料支払用の印紙購入
車検証を見せれば金額を指定してくれますので、払うだけです
- 重量税納付用の印紙購入
同じく、車検証を見せれば金額を指定してくれますので、払うだけです
2-2.自賠責の証書
おそらく黙っていてもここで自賠責のことを聞かれます。証書があればそれでいいですが、まだ無いと答えれば構内の行政書士事務所を教えてくれます(隣の建物)。そこへ向かって、自賠責の手続をしてくれと言えばその場ですぐに済みます。
2-3.自動車税の納税確認
4番の建物に向かい、ユーザー車検向けの案内を見ながら書類を書けば、ポンと押印してくれておしまいでした。もちろん支払っていなければその場で支払う必要があるのでしょう。支払い手続きをしている人も多数いました。おそらくは新規登録なのでしょうが。
3.申請窓口に行く
2番の建物に行き、ユーザー車検の人はこちら、というような案内を見ながら窓口に向かいます。そのあたりに記入・印紙貼り付けのサンプルを掲示した記入台があるので、そこで現在の車検証等を見ながら記入すればOKです。これを窓口に提出すると、どの番号の検査レーンに行くかを指定してくれます。
いよいよ、車に戻って検査です。今回の私の場合は検査開始まで20分くらい並びました。ここで飲み物を買ったりトイレは済ませておいた方が無難です。
4.車に乗って検査場に行く
混み合っていればたぶん以下の地図のポインタのあたりから車が並んでいます。交通整理の人がいたので指定された検査レーン番号を言ったところ、どこに並べばいいか指示してくれました。
以下の地図のポインタのある場所、その下に見える建物が検査レーンです。ポインタの上や左上に番号やレーンが書かれているので、それに従って並びます。
5.検査する
参考になるのはこちらです。
外をウロウロしている検査官らしき人が、「同一性の確認」をします。ボンネットを開けてエンジンの形式や車台番号のチェックをします。プリウス(ZVW30)の場合、車台番号は運転席をいっぱいに下げた時に見えるプラスチックの蓋を外した中に書いてあるので、それを見せるように言われます。
続いて「外観の検査」。ウィンカーやライト、ワイパー、ウォッシャー液、フォグランプの確認をします。外にいる検査官がジェスチャーと声で指示するので、それに合わせてウィンカーを出したりライトをつけたり...としていきます。次々と指示してくるので戸惑いますが、ゆったりやればOKです。ただフォグランプなんかはあまり使わない機能だけに操作方法が分からないかもしれません。みっともないですし嫌味の一つは言われる覚悟が必要ですから、事前に予習しておきましょう。先述のボンネットも、開け方は知っていますか?
ここから車を進めてサイドスリップ検査、ブレーキ検査、スピードメーター検査、ヘッドライト検査、排気ガス検査、下回り検査、総合判定と続いていきます。
レーンの上方、屋根の方に何をするか指示してくれる電光掲示板があり、それに従って実施していきます。詳細は上記参考サイトを見ていただくとして、簡単にコメントを入れますと...
- サイドスリップ検査
プリウスはメンテナンスモードという設定にしないと正確に検査できないという説明もありましたが、私の場合は何もありませんでした
- ブレーキ検査
フットブレーキにせよパーキングブレーキにせよ、ポイントは「思い切って踏み込むこと」です
- スピードメーター検査
車内のメーターが40km/hになったらパッシングで指定する、という手順でした。40km/hにうまく合わせるのは案外難しいですが、これもゆったりやればいいです。別に制限時間があるわけでもなし
- ヘッドライト検査
ハイビームにしておくだけです
- 排気ガス検査
ポン、と検査器具が置いてあるだけなのでこれには大いに戸惑い、近くにいた検査官のおっちゃんに「全然どうしたらいいかわからんので教えて下さい」と声をかけてガイドしてもらいました。車体後方の排気口に検査用器具を差し込み、エンジンを回します。プリウスの特性上エンジンを回したくても回せない訳なのですが、N(ニュートラル)に入れてアクセル全開でOKとこれまた気のいいおっちゃんが。メンテナンスモードにするという説明がありますが不要でした
- 下回り検査
これは検査ピットに車を進めて待っているだけです
- 総合判定
書類一式を提出すると、最終的な合格判定をしてくれて次のステップに進むための書類をくれます
検査結果の記入が機械化されていて、書類を機械に通す必要もあったのですがまたまた気のいいおっちゃん検査官が代わりにやってくれたので自分ではよくわかりませんでした。上記参考サイトを見てください。
6.新しい車検証やステッカーを受け取る
改めて近くの駐車スペースに止め、2番窓口に向います。最初に申請をした窓口に書類一式を提出すると、新しい車検証と車に貼り付けるステッカーを渡してくれます。これにて終了!
まとめ
以上、所要時間は約1時間30分でした。手続きは教えてと言えばどの窓口でも親切に教えてくれますし、検査は要求される操作方法が分かっていれば恥ずかしい思いをすることもなかったです。貴重な平日の休みを消費するデメリットはありますがそれを上回る金銭的メリットがありますし、何より検査はけっこう面白いです。小さな男の子がいれば「ブーブーいっぱい」の運輸局はそれ自体楽しんでくれるでしょうし、配偶者や恋人を連れて行ってもその後近隣のららぽーとやIKEAに行けば満足してくれるでしょう。
やってみてよかったです!!!